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一+一が二になる理由

数の悪魔―算数・数学が楽しくなる12夜数の悪魔―算数・数学が楽しくなる12夜
(2000/04/01)
ハンス・マグヌス エンツェンスベルガー

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著者はH.M.エンツェンスベルガー。ドイツを代表する詩人だそうだ。ハンス・アスペルガーと親戚である確率はどれぐらいだろうか?

算数と聞いただけでじんましんが出てしまうようなある少年の夢の中に毎夜毎夜、とある一匹の「数の悪魔」が出てきて数学を通して共に歩んでいく物語。
2乗を「ホップ」、ルートを「大根」、階乗を「びっくり」などと言っているが、数学に関してほぼすべての分野が網羅されており非常に高度な数学の内容を子供でも楽しく読めるように構成されている。ただし、物語的に心温まる物語と言えるが、数学的には誰でも夢中になれるわけはない。しかし、数学的才能を授かった子供であればきっと夢中になってしまうだろう。その一つの試金石として子供に勧めてみてはどうだろうか。

また、P12には日本の教育関係者を始め、日本人一同が一刻も早く気付かねばならないことが記述されている。

数の悪魔「ほんものの数学者というのは、たいてい、計算ができない。それに計算する時間だってもったいない。計算するんだったら計算機があるじゃないか・・・いいか、数学はちがう。九九とは、まるでちがう。」

なお、本書の注意書きに居眠りやこの本特有の言葉に注意し学校の先生の言うとおりにしないと厄介なことになると警告しているが、すでに十分すぎるほど厄介なことになっているので気にすることはない。

そして、本書の中には1+1の証明も紹介されている。

そもそも何を持って「1」とするのかが数学的にはとても難しいのだ。

実は、この問題は長年数学者を苦しめてきた難問の一つであるが、ノイマンという学者によって解決された。ちなみにノイマンはコンピュータ(我々が使っているコンピュータはノイマン型コンピュータと言われるものである)や長崎に投下されたプルトニウム型の原子爆弾の開発者としても知られ、アインシュタインと共に米国のプリンストン大学で活躍した人類を代表する頭脳の持ち主である。

数の論理 (ブルーバックス)数の論理 (ブルーバックス)
(2002/12/16)
保江 邦夫

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著者は保江邦夫という理学博士だが、HPを見るとなかなか個性的な人らしいことが一目でわかる。

アスペルガー児を満たす先生は特別支援教育の気取った先生ではなく、個性的で解放された先生のようだ。

さらに、日本の教育のおかしいところは色々あるがその一つが学問の歴史を軽視するところがあることだ。日本史や世界史だけが歴史なのではなく、数学や物理学などにも歴史があり、偉大な先人達の知の戦いを無視するのは冒涜と言ってよいが日本の教育者は全く意に介さない。日本人が登場しないからという理由もあるだろうが、なにより教師の権威を落とすのが怖いのであろう。

以下に数学の歴史に関する本も紹介しておく。合わせて本筋の勉強を体感してほしい。

数学を築いた天才たち(上) (ブルーバックス)数学を築いた天才たち(上) (ブルーバックス)
(1993/10/15)
スチュアート・ホリングデール

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数学を築いた天才たち(下) (ブルーバックス)数学を築いた天才たち(下) (ブルーバックス)
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.02 2010   数学 comment0 trackback0
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プロフィール

藤家孟志(ふじいえたけし)

Author:藤家孟志(ふじいえたけし)
アスペルガー問題を研究している一般の男です。

この研究を基に、アスペルガーの世界に迷い込んでしまった人を一人でも多く普通の世界に連れ戻すことができたら幸いです。

何かありましたら  fuzietake@gmail.com  までよろしくです。

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