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大阪維新の会がアスペルガー診断を撲滅する日

もはや知らない人はいないであろう大阪維新の会。しかし、こことアスペルガー問題の共通点が分かる人はそうそういないと思われる。

一言でいえば、日本国の体制(システム)を根本的に変えることと、アスペルガー問題の根本的解決はセットであるということだ

体制維新――大阪都 (文春新書)体制維新――大阪都 (文春新書)
(2011/11/01)
橋下 徹、堺屋 太一 他

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本書は大阪維新の会の代表の橋下徹・大阪市長とその生みの親である堺屋太一との共著。

大阪都構想は日本の体制改革実現への試金石であると説くこの二人を形容する言葉は「革命家」、「戦略家」が相応しい。

しかし、閉塞感と絶望感すら漂う現代日本で圧倒的な支持を得ている大阪維新の会だが、おそらくこの大阪都構想を理解している人はそんなに多くはないはずだ。

非常に大雑把に言えば、日本というのはようするに東京を頂点とする一極集中型の社会主義国なのだけど、そろそろ大阪は東京の子分をやめて独立させてもらいますということ。大阪都構想というのはそのための戦略手段の一つだと解釈できよう。

あまり意識されることはないのだろうが、教育を例に挙げると、東京の文部科学省を頂点としその通達機関である教育委員会がその管轄する学校を支配している。そこでは選挙で選ばれた首長や議会は飾りに過ぎない。「バカな文科省の言うことは聞かなくていい」と発言した橋下市長だが、大阪維新の会の看板の一つである教育基本条例はこのシステムを完全に否定し、民意を反映させ、時代にあった教育を提供してくれるのだ。

アスペルガーなどと称して、幼い子供にコンサータという合法覚醒剤を投与するような教育現場は完全に狂っているとしかいいようがないが、その抜本的な解決は教育システムの抜本的な改革にある。逆に言えば、時代遅れの教育システムにメスを入れる教育改革に踏み切る勇気がないから覚醒剤に付け込まれるのである。

日本中枢の崩壊日本中枢の崩壊
(2011/05/20)
古賀 茂明

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ベストセラーとなった本書の著者は改革派官僚として知られる古賀茂明。大阪維新の会の有力ブレーンの一人だ。

日本が東京一極集中の社会主義国であることは周知の事実だが、その中枢に降臨しているのが官僚である。本来、選挙で選ばれた政治家が主役であるはずなのに、戦後一貫してこの官僚が日本国を牛耳ってきたわけだ。本書はそれに纏わる話が網羅されていて、ここに抜本的にメスを入れる必要性を説く。

官僚の正式な定義はないが、多くの場合、東京大学をはじめとする一流大学を卒業して国家公務員Ⅰ種試験に合格した試験偏差値秀才のことを言う。本書p274において、彼らの欠点が公開されている。

官僚の多くは、小学生の頃から「まあ、今日も100点なの、凄いわねえ。」「なんて頭のいい子なんだ。」と褒められ、トップ進学校に入って東大をはじめとする一流大学に合格する神童だ、国家公務員試験一種に通った超エリートだと事あるごとに賛美される人生を送ってきたという。
しかし、秀才は性格が歪みやすく視野が狭くなる。これが秀才の陥りやすい罠で、常に褒められていたい、裏返して言えば秀才は他人からの非難に弱い。おかしいと思っても、上司から褒められたい叱られたくないと思い従う。さらに、子供の頃から怒られたことがないから失敗を極端に恐れリスクを取れない。そして、過ちを認めないという特性があるという。

アスペルガーだ学習障害だと呼ばれる者も子供のころから試験秀才であることも多い。しかし、自立には至らず精神を病んでしまう。その一因に日本の試験は記憶重視で考えない人間を育成するのに適しているというのがある。本来、何が正解かよく分からない複雑な場面で突き詰めて考えて英断する能力こそ彼らの真骨頂なのだが、戦後の日本ではそれを全く必要としなかった。むしろ、そんな能力は邪魔でさえあった。しかし、右肩上がりの時代から右肩下がりの時代に突入し、彼らの能力無しにはどうにもこうにもうまくいかない状況に陥っているのが今の日本だ。

にもかかわらず、アスペルガー診断が流行し、いまだに衰える気配もないのだから完全に逆行していると言わざるを得ない。というより往生際が悪い。診断はその能力を完全に否定するものだからだ。

本来、アスペルガーと呼ばれる子供たちの問題は医療の問題ではなく教育の問題だ。これは、医者が理系偏差値秀才であることと密接な関係がある。医者などは後天的に徹底した環境で育てられた俗物ばかりであり、そこに生まれながらの知的な才能などほとんど考慮する必要はない。やはり、さほど興味もないのに理系科目を無理やり勉強している大半の医者は、生まれながらに真の理系人間であるアスペルガーと呼ばれてしまうような人間が怖いのだろう。だから、医者がアスペルガー診断に携わることはこういう意味では理にかなっているというわけだ。

医学部試験が生物学を必修としていないところや、どこの進学校にも泣く泣く理系科目を勉強している医者の子息が存在していること、医者の経営能力の無さが社会に多大な迷惑をかけていることなど、わけの分からないアスペルガー診断よりも、もっと医者として取り組んでいかなければいけない社会問題がたくさんあるはずだ。

既得権益者の今までの成功体験がこうした悲劇を生んでいるわけだが、日本を牛耳る人材が中央の秀才から地方の天才へとシフトチェンジしなければ日本人の生活水準の大幅な引き下げは避けられない。

肝に銘じておこう。

[図解]地域主権型道州制がよくわかる本[図解]地域主権型道州制がよくわかる本
(2009/07/22)
江口 克彦

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大阪都構想を掲げる大阪維新の会、あるいは、みんなの党などの究極の目標が地域主権型道州制だ。本書はそのみんなの党に在籍し、この推進者としてまた松下幸之助の元秘書としても知られる江口克彦によるもの。

地域主権型道州制は地方分権の究極の形で、日本を北海道、東北、北関東、中京、関西、中国、四国、九州などいくつかのブロックに分けて、東京から権限、税源を奪取し、地方のことは地方に相応しい形で自分の責任でやっていきましょうというもの。日本中枢を牛耳る官僚のあり方を根本的に変える公務員改革が必然的に伴うので日本の歴史に残る大革命だ。

これが実現すれば47都道府県の枠組みは消滅することになる。何を夢物語をと思われるかもしれないが、これぐらいやらないと日本は何も変わらない、というよりどうにもならないところまで追いつめられているのだ。

平成維新平成維新
(1989/06)
大前 研一

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本書は大阪維新の会のやろうとしていることを20年以上も前から提言してきた大前研一によるもの。原子力工学科の博士号を取得し、バブル期に日本をゼロベースから作り変えることを考え提言してきた者もなかなか存在しないだろう。

橋下市長が大阪維新の会を立ち上げた際に、この名称を使うことを了承してほしいと大前研一に連絡したという。

PRESIDENT (プレジデント) 2012年 2/13号 [雑誌]PRESIDENT (プレジデント) 2012年 2/13号 [雑誌]
(2012/01/23)
不明

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その大前研一の連載?を抱える経済誌PRESIDENTにおいて、橋下市長との対談が掲載されている。

なんでも、橋下市長は学生時代の「平成維新」の頃から勉強しているというからやはりただの芸能人、弁護士ではないのだ。

さて、大阪維新の会には改革派ブレーンが続々と集結している。彼らの主な著書を紹介しておきたい。

官僚のレトリック―霞が関改革はなぜ迷走するのか官僚のレトリック―霞が関改革はなぜ迷走するのか
(2010/05)
原 英史

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政治家の殺し方政治家の殺し方
(2011/10/26)
中田 宏

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大阪維新  角川SSC新書  橋下改革が日本を変える (角川SSC新書)大阪維新 角川SSC新書 橋下改革が日本を変える (角川SSC新書)
(2010/09/10)
上山 信一

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大大阪モダン建築大大阪モダン建築
(2007/10/20)
不明

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エネルギー進化論: 「第4の革命」が日本を変える (ちくま新書)エネルギー進化論: 「第4の革命」が日本を変える (ちくま新書)
(2011/12/05)
飯田 哲也

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15歳の寺子屋 境界をこえる15歳の寺子屋 境界をこえる
(2012/04/11)
安藤 忠雄

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「日本よい国」構想 ―豊かで、楽しく、力強い日本を!― (WAC BUNKO 123)「日本よい国」構想 ―豊かで、楽しく、力強い日本を!― (WAC BUNKO 123)
(2010/04/17)
山田宏

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実践自治体行政学-自治基本条例・総合計画・行政改革・行政評価 (実践的自治体行政学の確立をめざす--行政学の俊英による最新刊!)実践自治体行政学-自治基本条例・総合計画・行政改革・行政評価 (実践的自治体行政学の確立をめざす--行政学の俊英による最新刊!)
(2010/07/09)
金井 利之

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道州制 (ちくま新書)道州制 (ちくま新書)
(2010/11/10)
佐々木 信夫

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日本の財政をどう立て直すか日本の財政をどう立て直すか
(2012/02/22)
土居 丈朗

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公務員の人材流動化がこの国を劇的に変える―奇跡を起こす「5つの急所」公務員の人材流動化がこの国を劇的に変える―奇跡を起こす「5つの急所」
(2009/01)
山中 俊之

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行政ビジネス行政ビジネス
(2011/10/28)
稲継 裕昭、山田 賢一 他

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年金被害者を救え―消えた年金記録の解決策年金被害者を救え―消えた年金記録の解決策
(2009/08)
野村 修也

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.29 2012   道州制 comment0 trackback0
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プロフィール

藤家孟志(ふじいえたけし)

Author:藤家孟志(ふじいえたけし)
アスペルガー問題を研究している一般の男です。

この研究を基に、アスペルガーの世界に迷い込んでしまった人を一人でも多く普通の世界に連れ戻すことができたら幸いです。

何かありましたら  fuzietake@gmail.com  までよろしくです。

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