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文部科学省を解体せよ

この項目は書きかけです・・・

教育は人間を対象とするものだから100人いれば100通りの教育論が存在する。このあたり、自然を対象とする自然科学(理科)とは決定的に異なる点であり、どうしても諸悪の根源としか思えないOO式やなんとかOットスクールなどの俗物が紛れ込んでしまう。

ただ、すべての教育論に共通するのは、その教育を受けた子供が、将来幸せに生きていくことに繋がる代物でなくてはならないことは確かだ。

ロトの紋章―ドラゴンクエスト列伝 (2) (ガンガンコミックス)ロトの紋章―ドラゴンクエスト列伝 (2) (ガンガンコミックス)
(1992/02)
藤原 カムイ、川又 千秋 他

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大人気ゲームのドラゴンクエストの漫画バージョンでかなり昔のものだが、主人公の勇者アルスに対して、かつての大賢者カダルの容赦の無い教育法は大変痛々しいが参考になる。

修行に明け暮れるある日、カダルはアルスに嘘、偽りをまったく寄せ付けない真実の森で散歩してこいと課題を課す。そこではアルスが会ったことがあるはずもない両親が待っていた。アルスの両親は、「竜王様(魔王軍の幹部)に忠誠を誓えば私達は親子そろって楽しい暮らしが始められる。」とアルスに迫る。経験したことのない両親の温かさに堕ちそうになるアルスは、カダルに「私の見込み違いだったようだな・・世界の平和より家族の愛・・それをお前が選んだとしても誰もお前をせめたりできぬ・・私の幻術の世界で一生幸せに暮らすがよい・・」と言われてしまう。このままでは精神科医の幻術の世界でみじめな一生を終える多くのアスペルガー関係者と同じであり、物語が成り立たない。
まもなく勇者の血が逆流し真実を見極め、「竜王のいいなりになるお父さんお母さんこそ間違ってる、負けないぞっお前たちは幻だ!ぼくの弱い心が作り出した幻なんだっ!!」と両親の姿をした魔物を倒してこの森を突破していく。最後に「よくぞ情愛に負けず真実を見抜いたな」と何事もなかったかのように称賛するカダルに、アルスが「ひどいや」と泣きつくシーンは感動ものだ。

アルスは、生まれた直後に魔王軍に襲われ両親が殺されてしまったためその愛情を知らない。一般的に、「悪」は人や社会の弱みに付け込んでくるものだが、カダルはアルスの最大の弱点はそこにあり、このような致命的な弱みを抱えていては魔王軍とはとても戦えないと考えたのだ。そして、それを克服するために幻術を用いてアルスに試練を課したというわけだ。厳しいかもしれないが、遠くない将来、大魔王と戦うことを宿命づけられた10歳になったばかりの少年が幸せになるためには適切な教育法と言えるだろう。

では、アスペルガーと言われる日本の子供たちに必要な教育とはなんだろうか? 

それは、多くの場合、理工系エリートとして生きるための英才教育であり、少なくとも覚せい剤教育ではない。

完全に平和ボケしたリアルディズニーランドのような現代日本で生きる大人であれば、出る杭は打たれるということを知っている。そして、目上の人の言うことを素直に聞いておとなしくしていればそれなりに豊かに安全に生きていけることも知っている。だから、アスペルガーと呼ばれる子供を見て、この子は将来生きていけるのか、この子みたいだと人生は損だと不安に思う親の気持ちは分からなくはない。
しかし、彼らのすべてが勇者のような花形人材になれるとは言わないが、かなりの気概、勇気、知性、教養を持った親が日本社会の流れに逆行し立ち向かって本気にならなければ、アスペルガーと呼ばれる子供を自立させることができないことも現実だ。

よく考えてみれば、わが子の持って生まれた才能を自然に育むことは親として当たり前のことで、教育がやり直しの利かない真剣勝負の世界であることも当たり前なのだが、このあたり自覚のない親が多すぎる。特に父親の女々しさは目に余る。
普通の生活が送ることが難しくなってきた日本では一億総努力が必要だからアスペルガー問題だけに限った話ではないが、これ以上余計な問題を増やさないという意味でも、技量の足りない実親が実の子を育てる資格はない。複雑化する一方の日本において、我が子には才能があるからこそ普通には育てにくいと根拠なく開き直れることができないような親は、親権の委譲を早急に検討することが当たり前にならないようではおかしい。

時代の変化を読み取り、その子供の持って生まれた特性を吟味しながら、教育の常識は常に変化していくものだ。戦後の日本で「天皇万歳、進め進め兵隊進め!」と教科書に書いてあるような、戦前の天皇と戦争を中心とした教育はとんでもないものだったと廃止された例が分かりやすいだろう。アスペルガー診断などは変わる勇気のない大人の甘えであり現実逃避以外の何者でもない。

さて、これからを生きる日本の子供たちが幸せに生きていくためにはどういった教育法が相応しいだろうか? まずは、大半の現代日本人が唯一無二だと思い込んでいる、日本的教育を確認しておきたい。

アウターゾーン 2 (ジャンプコミックス)アウターゾーン 2 (ジャンプコミックス)
(1991/10)
光原 伸

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ドラゴンボール、スラムダンク、幽遊白書など歴史に残る漫画をいくつも掲載していた週刊少年ジャンプ黄金時代の最後の枠を飾っていた恐怖モノの漫画がアウターゾーン。基本的に正義が勝つ一話完結ストーリーとなっており、ミザリィというセクシーな妖怪?が案内人を務める。
その第二巻に掲載されている「笑う校長」は、かなりインパクトの強い内容のものだったようでジャンプ世代の方でこれを記憶している者は少なくないようだ。そして、それは日本の教育システムの神髄に迫るものとなっている。

ここに出てくる学校では、差別のない社会を作るために人間を皆平等にするという理想を掲げ、髪型だけでなく、正しい顔型の指導をしている。男女それぞれ整形手術で同じ顔にしていて、名前があるから生徒がつけあがると番号で生徒を分類しているのだ。
そして、身長や体重、男女の区別までもなくしたいと息巻くニコニコ顔の校長は、時速5キロ以上で廊下を歩いた生徒を規則違反であり、道徳的指導と称して工具で頭を容赦なく殴りつける。

現実世界ではありえないが、今までの日本の教育システムは、人間の先天的な能力は皆平等であり没個性こそ日本を繁栄させる最短距離と位置づけてきた。つまり、笑う校長の学校とコンセプトは同じである。

戦後日本の教育は体罰こそ徐々に排除されてきたが、その神髄はスパルタ教育そのものであり、そこでは教師が絶対の権限を持ち、人間がそれぞれ生まれ持った個性を「悪」と見なす。
かつて、ギリシアの都市国家スパルタでは、子供は国のものとして7歳にして軍事訓練に参加させられ、そこで傷ついた子供は殺され健康体で生き残った子供だけが市民と認められた。また、意図的に飢餓状態にさせられ大人の食料を盗むことで優秀な兵士へと成長していった・・・これが俗に言う「スパルタ教育」の原点であるが、日本の教育システムはこの流派に属する。

ここでは勉強も、真面目さとプライドと退職金の多さの割に大した知能を持っていない、事なかれ主義を専攻とする教師を通じた中途半端で面白くも分かりやすくもない上から目線の授業が中心であり、本来楽しくてしかるべき少年時代の「学び」が歪められてきた。
その結果、勉強が嫌いな人間を数多く輩出しただけでなく、おかしいことをおかしいと言わない、そもそも今現在何が起こっているのかよく分からない、何が問題なのかも分からないといった従順な思考停止型人間を確信犯的に量産させてきた。

しかし、これが敗戦国日本の奇跡的な経済成長に寄与したことは紛れもない事実である。欧米モデルが確立されていた後追い型のモノのない単純な時代において、個性、正論、論理、父性は邪魔だったということだ。もっとも、これは正攻法ではなく、極めて高い代償を求められる代物だ。つまり、日本は経済成長のために没個性教育という禁断の木の実に手を出してしまったということだ。リタリンやコンサータを処方された人間、家族のように、今後、数十年、数百年とその後遺症に苦しまなければならない。場合によっては永久に立ち直れないかもしれない。これが日本の厳しい現実だ。

スイミー―ちいさなかしこいさかなのはなしスイミー―ちいさなかしこいさかなのはなし
(1969/04/01)
レオ・レオニ

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迫害され米国に亡命したユダヤ人として、絵本の創作に取り組み始めたばかりであった著者はきっと異質な自分を強く自覚しその能力と役割をスイミーに反映させたと考えるのは難しくはないだろう。

それにしても、異質な者の重要性を説いたこの作品が個性排除を信条とする日本の教科書に載っていることには驚く。エジソンの伝記が広く日本に知れ渡っていることもそうだが、このあいまいさ、矛盾が日本の真骨頂ということなのだろうか。社会主義と公言している中国などよりも、このあたりよほど日本の方がいやらしく達が悪いと思う。

訣別―大前研一の新・国家戦略論訣別―大前研一の新・国家戦略論
(2011/11/04)
大前研一

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本書は大前研一による国家戦略論であるが、P79において「すべての元凶は偏差値教育にあり」と論じている。大前氏は1943年生まれなので偏差値教育を受けていないが、その世代と偏差値世代では発想の仕方が全く異なるという。
1960年の安保・大学紛争以降に偏差値が導入されたわけだが、その目的は当時の日本で起きていた過激な学生運動を封殺するため。つまり、政府、米国に楯突かないように国家が決めた価値観の枠組みに学生を押し込めようとした。そして、この偏差値教育の一番の問題は、それがあたかも人間の能力や価値を想定しているような錯覚を与えることになったことだ。人間の能力など様々な要因が絡み合って判断され常に変化していくものなのに、たかが偏差値によって学校や仕事が限定されていくわけだ。

また、震災に話題を完全に奪われてしまったが、京都大学や早稲田大学などの入試中に問題が掲示板に流出した事件についても触れている。偶然にも仙台市の男子予備校生が逮捕されたわけだが、ここでの大前氏による大学への言い分がお世辞にも日本的とは言えない。
カンニングはよくないことを認めた上で、まず、自分たちで投稿者を割り出す努力もしないで、すぐに警察に駆け込んだのは自治権の放棄だし、警察に被害届を出して刑事事件にしてしまったことも「学問の府」としては感心しない。さらに、わからないときにネットで英知を集めることは答えのない時代のITスキルの一つとし、むしろ大学の知識、記憶重視の教育から脱却できていないことの方が問題で、カンニングが通用するような入試問題にもクレームをつける。

戦後の経済復興のための教育と同じものが、2012年現在も続いているのだからもはや終わった感すら漂う。文部科学省が決めた学習指導要領に沿った決められた答えを正確に即答することが求められた工業化時代は機械的に動ける人材が必要だったからそれでよかった。しかし、これからは今までの経済成長の常識が全く通用しない、個性こそ重視される時代だから、答えのない問題に取り組んだり、自分で問題を作ったりすることが重要なのだ。ここでは、考える力が必要であり、判断力、決断力、行動力などが重視される。
なお、大前氏が学長を務める「ビジネス・ブレークスルー大学」では、カンニングが通用するような入試問題など出題していない。辞書の持ち込みも可能で、メール相談も可能なこともあるという。さらに、ネット投稿事件の予備校生をこの大学に受け入れようというからすごい。

教育は5年10年という短期間では成果が出ず、間違った教育を少年時代に受けてしまうとそれを数十年規模で引きずってしまうことになり、その規模によっては国家の存亡に関わってくる。遠くない将来、日本の豊かさ、平和、安全が崩れ去る日が来ることになるのだろうが、そのときにはもう手遅れなのである。既存の教育が遅れているというより逆行していることに気づかない大半の日本人を抱える日本が立ち直れなくなる日はそう遠い日ではない。

情緒から論理へ (ソフトバンク新書)情緒から論理へ (ソフトバンク新書)
(2009/03/17)
鈴木 光司

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著者の鈴木光司は慶應義塾大学文学部出身でリング、らせん、ループなどの人気ホラー小説の作者。教育のことに関しても一家言持っていて、国の教育機関の委員を務めたこともあるほどだ。

鈴木氏の主張はタイトル通りで、論理を父性的、情緒を母性的と捉え、日本は圧倒的に母性の国であると言う。そして、日本がよくなる、すなわち日本人が不幸に陥る可能性を減らすためには、論理的思考力を根付かせ、情緒が蔓延しすぎた社会に論理を取り入れ、母性に振れすぎた社会を父性の方に向けバランスを回復すべきであると説く。このあたり、アスペルガーなどと喚いている母親を制御できないか弱い父親が日本に蔓延していることがなによりの証左だ。

現在、日本が完全に不幸な国であるとは言わないが、今後そうなってしまうであろうことを示す前兆に向き合わず、逃避している日本人が大多数であることは否めない。これから極めて複雑化する日本で現実に立ち向かうこととは、論理を取り入れることではないか。おそらく、日本人がかつて経験したことのない試練だとは思うが、もはや避けて通ることはできないのだ。

なお、部活動批判などは一般の方にも分かりやすいが、本書における具体的な教育改革案は物足りない感は否めない。論理を重視するというなら、公教育を解体して全部塾にしましょうぐらいのことは言って欲しかった。そして、本書は大ベストセラーとなった論理より情緒を重視した数学者の藤原正彦による「国家の品格」に対抗している。このあたり、数学者が情緒を重視し、ホラー小説家が論理を重視しているのだから、人間の個性、能力というのは究極の複雑系であり、一筋縄ではいかないことを痛感する。と同時に、いかにアスペルガー診断などが人間として浅はかで恥ずかしいことであるかを思い知ることができる。



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.11 2012   英才教育法 comment0 trackback0
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プロフィール

藤家孟志(ふじいえたけし)

Author:藤家孟志(ふじいえたけし)
アスペルガー問題を研究している一般の男です。

この研究を基に、アスペルガーの世界に迷い込んでしまった人を一人でも多く普通の世界に連れ戻すことができたら幸いです。

何かありましたら  fuzietake@gmail.com  までよろしくです。

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